リバース基金趣意書
平成17年1月吉日
天橋立名松リバース実行委員会
委員長  幾 世 淳 紀
 
 昨秋の日本海側を直撃した台風23号は一瞬の間に丹後半島・天橋立を駆け抜けていき、その遺した爪痕は想像を絶するもので、樹齢300年以上の名松や大木の多くが根こそぎなぎ倒され、自然の猛威の前に私たちは為す術を持ち得ませんでした。
 神々のかよう浮き橋や龍が天に舞いあがる姿など、古来より松は私たちに様々な想像力とロマンをかき立てるとともに、また信仰の対象として多くの人の悩み苦しむ顔を温かく見守りながら無言の悟りと癒しをあたえ、解放された喜びの顔に変えてくれました。
 しかし、松とともに生きてきた私たちは、その恩恵に余りにも慣れすぎてしまったのでしょうか。「龍の逆鱗」に触れた今、倒木群に『飲水思源』を思い知らされるとともに、樹林界での倒木更新というドラマの壮絶さに圧倒されるばかりです。
 このような状況の中で、私たちは次代にわたる松と人との「共生」の必然を遺すべく、『天橋立名松リバース実行委員会』を立ち上げました。未だ緒に就いたばかりでありますが、向後は官民を問わず、より広く、より多くの 皆さま方のご支持、ご支援を賜りながら息の長い活動を進めて参る所存です。
 一年の計では穀物を作り、十年の計では樹を植え、百年の計では人を育てるといいます。百歳の松に学び、百年後に教訓が生かされ自然の偉大さと畏敬の念を遺せますよう、皆さま方のお智恵とお力添えを併せてお願い申し上げますとともに、是非、趣旨ご賛同のうえご支援賜ればと存じます。
 
リバース基金口座
京都銀行 宮津支店 普通 3825398
京都北都信用金庫 府中支店 普通 0999814
 
口座名義 天橋立名松リバース実行委員会
会 計  河 嶋 洋 文
Copyright (C) 2007 Amanohashidate Meisho Revers. All Rights Reserved.